経営用語4コママンガ

経営用語を4コマ漫画で解説します。

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PMBOK

【PMBOKとは】
1950年代に米国国防総省が大規模プロジェクトを管理するマネジメント手法として体系化したのが始まりです。その後、4~5年ごとに改訂され、デファクトスタンダードとして普及しています。PMBOKでは、プロジェクトマネジメントに関する知識を次の9つの領域に分けています。

スコープマネジメント
 プロジェクトの仕事の範囲を明確化するための指針です。どこまでを仕事の範囲とするのか、プロジェクトの計画時点でスコープを決めます。また、大規模で長期にわたるプロジェクトでは、顧客の業務環境の変化によって要求にも変更が発生します。スコープマネジメントでは、その変更内容を管理していきます。

タイムマネジメント

 プロジェクトの作業計画立案です。プロジェクトの成果物を作成するために必要な作業をブレイクダウンし、WBSを作成します。WBSによって作業の階層や前後関係の整合をとり、所定のプロジェクト期間で目標を達成するためのスケジュールを作成します。

コストマネジメント

 プロジェクトの予算化と費用の管理です。プロジェクトの作業を実行する上で必要となる資材や要員などのリソース量を見積もり、予算化します。プロジェクト開始後は、オフィスの賃借料やソフトウェアの購入費、人件費など、日々の支出を管理しつつ、変更が起きれば計画を見直していきます。

品質マネジメント

 成果物や作業プロセスに対する品質の評価・改善です。計画時点でプロジェクトにおいて要求する品質の項目や目標を設定します。プロジェクト開始後は、成果物に対して検査をおこない、目標が未達成の場合には改善します。また、プロジェクトの開発プロセスそのものについても監査、改善をおこないます。

ヒューマンリソースマネジメント

 プロジェクトメンバの育成、動機づけです。プロジェクトで作業する要員の役割と責任を明確にし、プロジェクトのメンバーに対して技術教育をしたり、モチベーションを上げるための報酬や表彰をおこなったりして、チームの効果的な育成を図ります。

コミュニケーションマネジメント

 プロジェクトにかかわるステークホルダーのコミュニケーション管理です。プロジェクトには、顧客やプロジェクトメンバ、製品ベンダーなど、さまざまなステークホルダーがかかわっています。プロジェクトマネージャは、これらステークホルダーとの情報共有のしくみとして、ミーティングや文書配布、報告など必要なコミュニケーションのルールを計画し実行します。

リスクマネジメント

 プロジェクト成功の障害となるリスクのコントロールです。適用する技術が未成熟であったり、要求仕様に大きな変更が起きたりと、プロジェクトにはリスクがつきものです。これらリスクを抽出してプロジェクトへの影響度を定量的に分析し、対応策を決めて計画に組み込みます。

調達マネジメント

 プロジェクトの遂行に必要な資源の調達です。プロジェクトの実行にあたって必要となる要員や機器などについて、外部からの調達計画を作成します。そして入札による引合をおこない、評価基準にしたがって発注先を選定します。また、実行時の紛争を避けるために、契約管理により法的責任を明らかにします。

統合マネジメント

 上記の8つの領域を統合的にコントロールします。要求仕様が増えれば開発負荷が増えスケジュールも延びるように、1つの変更がさまざまなマネジメント領域に影響します。よって、変更を統合的に管理する必要があります。統合マネジメントでは、変更が発生することを前提にコントロールを行います。

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