経営用語4コママンガ
経営用語を4コマ漫画で解説します。
© 経営用語4コママンガ All rights reserved.
成長ベクトル
【成長ベクトルとは】
企業は常に成長を求められます。その成長戦略を策定するに当たって、
自社の商品やサービスを成長させる手段を4つに類型化したものです。
アンゾフが提言したので、「アンゾフ・マトリクス」とも呼ばれます。
アンゾフは、「製品」と「市場」が「新規」か「既存」か、
という視点で自社事業の成長手段を4つに分けました。
●市場浸透戦略
現在の市場で、現在取り扱っている製品の販売を伸ばす成長戦略です。
●市場開拓戦略
新しく顧客を開拓して、既存製品の販売を伸ばす成長戦略です。
●製品開発戦略
既存の顧客層に向けて、新製品を開発して販売する成長戦略です。
●多角化戦略
新しい製品分野・市場分野に乗り出し、新しい事業を展開することで成長する戦略です。
ケロタンは、新しい女の子に声をかけて、新市場の開拓戦略を取ろうとしました。
そして、その新しい市場である女の子に、竜ノ介という新商品を投入して、
新市場新商品戦略、つまり多角化戦略をとろうとしました。
そしてどちらも受け入れられなかったようですね。
どの戦略をとるべきかは、企業の状況によって異なってきますが、
やはり新規の顧客を取るのはハードルが高いものです。
既存顧客より新規顧客を取るにはコストもかかります。
まずは、今いる既存顧客に、もっと浸透して、
顧客の来店頻度を高め、顧客内のシェアを高めるといった
市場浸透戦略を見直すとこから始めるべきだと考えます。