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20128/8

テイラーの科学的管理法

テイラーの科学的管理法とは、テイラー(Taylor)が20世紀初頭に提唱した管理論です。その当時アメリカの産業界は、能率の低下や組織的怠業などの様々な問題に直面していました。

原因としては、経験や習慣勘に頼り、その時々の状況によって、成行で管理する「成行管理」が行われていたためといわれています。

この状況を打破すべく、テイラー(Taylor)はその経験から以下の方法論を考え出しました。以下ご案内します。

1.課業管理
 一日の仕事量を第一線の労働者ならば達成可能であるような水準に設定し、仕事量の標準として課業します。
この標準の算出方法は決して勘や経験に頼るのではなく、動作研究、時間研究を行い科学的に求めます。

2.差別出来高給
 課業を達成できたら、高い賃金を支給し、課業を達成できなかったら低い賃金とします。単純な出来高給ではない方法です。

3.職能別職長制
 機能性を追求し機能別に管理者を設置した。
 
このテイラーの科学的管理法には以下のような批判がなされています。

1.労働者を命令を受けて作業するだけの機械のようなものとみなしている。

2.作業の管理という視点は持っているが、企業全体の管理という視点が欠けている。

このまんがでは、パートリーダーがかなり高い目標を設定し、うまくその目標を達成した女子生徒には賞賛が与えられますが、達成できなかった方の男子生徒は叱責されています。
課業管理と差別出来高給を表現しています。

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