経営用語4コママンガ

経営用語を4コマ漫画で解説します。

© 経営用語4コママンガ All rights reserved.

20128/8

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、企業の複数の事業を市場成長率と、相対的市場シェアの高低によって分析し、全社レベルで最適な経営資源を実現するための手法です。
これは、先日解説した経験曲線と、製品ライフサイクルaから導き出された考え方です。
すなわち、
1.どのような製品であっても、成長は鈍化する時が来る。
2.シェアの高い製品は、累積生産量が増やせるためコストを下げる事が可能である。
3.成長性の高い製品はそれだけ資源の投入が必要である。
という前提のもと、縦軸に市場成長率を、横軸に相対市場シェアをとった図を作成し、分析します。


・花形製品
 花形製品はシェアが大きいため、コストを下げる事が出来るため資金流入は大きいですが、市場成長力が大きいため、その分資源の投入も必要であります。資金の流入はそれほどありません。

・問題児
 問題児は、シェアが小さいためコストは十分に下がっていませんが、市場成長力が大きいため、資源の投入は必要です。そのため、資金の流出が発生します。

・金のなる木
 金のなる木は、シェアが大きいため、コストを下げる事が出来るため資金流入は大きく、市場成長力は小さいため、資源の投入はあまり必要でないです。資金の流入が多く、まさに金のなる木です。

・負け犬
 負け犬は、シェアが小さいためコストは十分に下がっていませんし、市場成長力は小さいです。資金の流入はそれほど無いもしくは、赤字になっている場合が多いです。

PPMの欠点としては、上のまんがで指摘されている通り、
1.モチベーションの低下と自己成就的予言
「負け犬」に位置づけられた人々の動機付けは非常に難しくなり、しかも「負け犬」のレッテルが貼られてしまうと、その事業部は内外双方の人がそのようにみる事によって、本当に負け犬になってしまいます。
2.質的評価が難しい
経営資源の蓄積(ノウハウなど)は評価が難しいため適正に評価されない場合があります。
3.新規分野の展開の手掛かりにはなりにくい
PPMの分析対象は既存事業であるため、新規事業へ進出すべき方向を見出すことは難しいです。

関連記事

202212/27

TEST2

test …

20134/13

成長ベクトル

【成長ベクトルとは】 企業は常に成長を求められます。その成長戦略を策定するに当たって、 自社の商品やサービスを成長させる手段を4…

マーケティング・ミックス~何を混ぜるの?

 マーケティング戦略は何かというと、マーケティング・ミックスの仕組みを作ることと言えます。それほど、マーケティング・ミックスを考える…

カニバリゼーション

【カニバリゼーションとは】  カニバリゼーションとは、自社の商品が自社の他の商品を侵食してしまう「共食い」現象のことです。 …

サードパーティ

他社のOSや機器などに対応する製品を作っているメーカーのことです。 「サード」は第三者という意味であり、当事者からは独立し…

ページ上部へ戻る